私が描くイケおじ像、それは「強くて優しい人」です。10年以上前からずっと、この人物像を目指してきました。
小さいころ、ドラゴンボールが好きだったのですが、今思うと登場するキャラクターの「強くて優しい」部分に惹かれていたのかもしれません。主人公の孫悟空はもちろん、表現の仕方の違いこそあれベジータにも内面的な優しさがあるな、と感じていました。
大人になって、強さと優しさの両立ってどう表現されるのだろう、と思い、これまで体験した強さと優しさのことを振り返ってみました。
大切な人に安心を届けたい、仲間を助けられる人でありたい、自分が強く優しい人になりたい、というあなたに、ぜひ読んでいただけたらと思います。
昔付き合っていた彼女に、「女子はギャップが好きなんだけど、あなたは優しそうで優しいよね」って言われたことを思い出しながら、強くなりたいと思って書いてみます(笑)。
強くて優しい人になるために、してきたこと、していること。
常に柔和でいること。「優しい」の体現
私は、いつも柔和でいることを心がけています。落ち着いていて、ニコニコしているように意識しています。もちろん、時にはイライラして怖い顔をしている時もありますが(笑)、基本的には温厚で和やかな人と言われることが多いです。
具体的なシーンでは、「ちょっといいですか」と話しかけてもらったとき、必ず相手の目を見て、明るく返事をしています。仮にその時が、応じられない場面であったとしても、「目を見て・明るく」は絶やしません。
ボクシングを経験。「強い」の体現
強さには色々な定義がありますが、体の強さを鍛えようと思い、大学の4年間、部活でボクシングを経験しました。
正直、ボクシングでは「強い」という選手にはなれませんでしたが(戦績は3勝4敗)、防御と攻撃の勘所を体でつかむことができました。卒業して10年以上が経った今でも、体がその勘所を覚えているので、心にゆとりをもって道を歩くことができています。
自分の意見を伝え、相手の考えを聞く。「強さ」と「優しさ」の体現
仕事で人とコミュニケーションをするとき、私は何事にも自分の意見を持つことを意識しています。
正解かどうかは分かりませんが、「私だったらこう思う」という意見・意思を持ち、それを相手に伝えています。
これが、「強さ」の体現です。
加えて、自分の意見を相手に伝えるときは、必ず「あなたはどう思う?」という確認をセットにしています。
これが、「優しさ」の体現です。
「私は●●をしたらいいと思ったのですが(強さ)、××さんはどう思いますか?(優しさ)」
私はこう思うという「強さ」と、あなたの意見も聞かせて欲しい・尊重したいという「優しさ」を両立させるコミュニケーションです。
これをセットにすることで、独りよがりの強さにならず、相手任せの迎合するような優しさにならず、「強くて優しい人」という像が体現できると思います。
憧れと悔しさと現実と、強さと優しさを感じた体験談。
いつも優しくて、仕事ができる上司。
ビジネスの場における「強さ」とは、身体的な強さではなく、いかに「仕事ができるか」という点で体現されます。
社会人2年目の頃、勤めていた銀行で、仕事ができる上司の優しさに救われた経験があります。
当時、あろうことか、私は、新規開拓先のお客様とのアポイントをすっぽかしてしまい、社長様からお叱りのお電話をいただきました。
やばい……。
真っ青な顔をして支店に戻ると、その上司がいました。
「●●さん、すみません、やってしまいました。」
事の経緯を説明すると、「おう、今から一緒に行こうか」と、それまでしていた自分の仕事を切り上げ、すぐに私と一緒にその社長のもとへ同行してくださったのです。
かっこいい……。
その上司は、普段から明るくて優しく、実績もトップの方でした。
社長様との面談を終え、結果的には新規でお取引を開始してくださることになったのです。
契約の際、「あの時、●●さんが来てなかったらこの話はなかったと思うな」と社長様がつぶやくように話したのを、今でも覚えています。
それからというもの、ビジネスにおける「強さ」を「問題を解決する力」「目標を達成する力」であると考え日々磨こうと心がけています。
後輩ができたら優しくするぞ!と思っていたのに。
社会人1年目、私は一つ年上の先輩から毎日怒られ、暗黒の日々を送っていました。
来る日も来る日も怒られまくる日々を過ごす中で、「自分に後輩ができたら絶対にこんな思いはさせない」と心に決めていたのを覚えています。
そして2年目、後輩ができると、それはそれは優しく接して、安心安全の場を提供していました。
しかし、優しさだけではダメだと痛感させられることが起こります。
私が仕事でミスを連発した結果、「残業禁止・定時退行命令」を受けることになりました。
仕事を長くさせると、その分だけミスをする可能性が増えるので、とっとと帰れという理屈であったのだと思います。
私だけならよかったのですが、いつも一緒に仕事をしていた後輩も、一緒に定時で帰るように指示をされてしまったのです。彼は特段大きなミスはしていませんでしたが、私とセットで定時退行命令を受けることになってしまいました。
仕事ができない私のせいで、後輩にまで迷惑をかけてしまった……。
後輩ができたら優しくするぞ、なんて思っていた自分が情けなく、優しさだけではダメ、と痛感させられたのでした。
ビジネスにおける強さは実績と信頼。
そんな情けない私でしたが、色んなきっかけ・ご縁の中で、新規セールスでトップの成績を収める時期がありました。
その時に感じたのは、「周りからの見られ方の変化」です。
ある日、例の定時退行命令で迷惑をかけた後輩が、「これ、●●さんから今渡されて、今日中に完了させるように言われたんですが、できそうになくて」と私のところに相談にきました。
客観的に見て、その日中にやる必要がなかったものだったので、私が依頼元の上司のところへ一緒に行って、明日でもよいのでは、と確認をしました。
すると、すんなりOKをもらえたのです。
やはり、実績を挙げている人の言うことには、耳を貸してもらえることが多いと感じた出来事でした。おそらく、定時退行命令を受けていた頃の自分が言っていたら、ダメだっただろうなと想像します。あ、残業禁止だったで、その意味では明日でOKとなったかもしれませんが(笑)。
まとめ どこまでも強さと優しさの両立を追い求める。
強さも優しさも、一言では表せないほど、色々な側面をもったものなのだと思います。
身体的な、精神的な、知識・知見、経験値、問題解決力、目標達成力……など。
何が強さで、何が優しさか、それは場面ごとにも異なりますが、どの場面でも変わらないのは、「自分が事を成せること」、「相手を思っていること」の2つだと思います。
自分なりの強さと優しさを追い求め、強くて優しいイケおじになれるように、これからも頑張ります。
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